2010年1月14日、katanaファンド1号の設立記者発表会の際に、出資パートナーを交えた記念トークイベントを開催しました。katanaファンドの全容、お見せします!

左から妹尾勲氏、中島成浩氏、勝川恒平氏、吉田雅紀
目次

ゲストプロフィール (敬称略)
- 勝川 恒平(大和SMBCキャピタル株式会社 代表取締役副社長)
- 1974年、株式会社住友銀行(現株式会社三井住友銀行)入行後、一ツ橋支店長など各支店長を歴任。2001年、執行役員大阪第二法人営業本部長、2005年、常務執行役員法人部門東日本担当を歴任後、2007年に現職、大和SMBCキャピタル株式会社代表取締役副社長に就任。
- 中島 成浩 (ミネルヴァ・ホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長CEO)
- 米国及び中国に留学後、実父の経営する釣具メーカーである株式会社ナカジマに入社。1996年にはナチュラムのオンラインショップを運営開始。2006年、株式会社ナチュラムを設立し、代表取締役に就任。2007年、大阪証券取引所ニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」に株式を上場。2008年、ミネルヴァ・ホールディングス株式会社に社名変更し、現職の代表取締役会長兼社長CEOに就任。
- 妹尾 勲
- 1983年、大手広告代理店に入社。2002年グループ会社に転籍し、新事業を立ち上げる。その後、通販事業支援会社として2006年3月に独立、現職である代表取締役に就任。上場も果たす。
- 吉田 雅紀 (弊社 代表取締役)
- コーディネーター
出口 彰浩 (株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ プリンシパル) - 1997年、株式会社三和総合研究所入社。マーケティング戦略、新規事業立案、人事戦略立案等のコンサルティングを実施。2004年、戦略コンサルティングファーム ローランド・ベルガーへ参画。2004年、APAX GLOBIS PARTNERS(現グロービス・キャピタル・パートナーズ)へ入社し、現在はプリンシパルとしてベンチャー投資・育成において活躍中。
弊社代表・吉田の「katanaファンド」への思い
- 吉田
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今日、晴れて「スタートアップ支援ファンドkatana-1号」をお披露目することができました。皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
仮称「万馬券ファンド」(笑)として、最初にこのファンドのことを企画書に書いたのは2005年の事です。「万馬券ファンド」、スタートアップ企業だけに特化して出資するファンドです。当たればデカイ(笑)。周りからはそんなファンドの設立は無理だ、運営は無謀だと言われ続けました。でも僕はあきらめませんでした。どうしてもスタートアップ企業応援ファンドを実現させたかった。夢をあきらめなかったですね。
子供がいない僕にとっては、事業が子供のようなものです。お蔭様でいままでいくつかの事業を生み出すことができました。どの子もかわいい。でも、「katanaファンド」はちょっと例えは悪いですが、今まで女の子ばっかりだったのが、待望の男の子が生まれたような気分です。僕にとってはそれだけ思いがいっぱいつまった事業です。
まずは、「katanaファンド」が、スタートアップベンチャー企業に選んでもらえるファンドに育てたいと思います。と同時に、「思い続けたら形になる。思いが叶う日は必ず来る」という事を、起業家の皆さんに伝えたいと思います。
katanaファンドを思いついたきっかけとは?
- 出口
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ちょうど1年ほど前、私が「katanaファンド」についての話を初めて聞いた時、「えっ?何を言っているの?」と思いました。ベンチャーキャピタル事業に携わる者として、「スタートアップ企業特化ファンドは無理!」と思いました。発掘、管理に多くの時間とコストを要しますし、EXITまでも大変です。
まず吉田さんに伺いたいのですが、なぜこのファンドを設立しようと思い立ったのですか?
- 吉田
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1997年、僕は大阪で「あきない・えーど」という公的機関にて起業家支援をしていました。その時、周りに元気のいい起業家がたくさんいて、どんどん世の中にオギャーと生まれていきました。当時、僕が金持ちだったら出資して応援していたのに・・・という悔しい思いがあります(笑)。あの時の「想い」がずっと僕の中に生きていたのだと思います。
katanaファンドへのド出資を決意した理由とは何か?
- 出口
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最初に勝川さんに伺いたいのですが、吉田さんご本人が「別名・万馬券ファンド」とも言うようなファンドに出資された理由とは何でしょうか?
- 勝川
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一言で言うと、吉田さんの人間的魅力でしょうか(笑)。実は吉田さんとお目にかかるのは今日でまだ3度目です。最初にお会いしたのは、2009年の4月、日経ビジネスの吉田さんの記事を読んで、「『日本の社長を2倍にしたい』なんて言ってる、ユニークで面白い人だな」と思いましたが、とにかく会ってみようと思わせるヒラメキ、期待感がありました。実際にお会いしてみると「失敗も経験しているのに、挫けることなく、前向きで明るい人だな」と思いました。と同時に、事業に対する深い思い入れがある人だなと感じました。それで、この人と何かのビジネスがしてみたいと思ったんです。
- 吉田
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勝川さんとはお目にかかるのは確かに3度目ですが、もう20年くらいお付き合いさせていただいている気分です。2度目にお会いしてファンドが実現の方向に動き出した時には、命の恩人のように思えました(笑)。
- 勝川
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正直言うと、難しい事も多々あったんですよ。でも、わが社の若い社員が必死の思いで頑張ったことが、実現にこぎつけた最大の功績です。
- 出口
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妹尾さんと中島さんは「起業家」の観点から、katanaファンドに出資された理由や、このファンドに期待することを教えてください。
- 妹尾
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私は個人的に「気持ちよく」出資を決めました(笑)。立ち上げの時からIPOに向けて指導してくれる人がいたら、IPOに向かってもっと最短で動けると思うんですよ。そういう意味で、私が探していたファンドはこれだ!と思いました。このファンドに選ばれ、育てられた起業家を応援できるのは楽しみですね。またそんな起業家を発掘する吉田さんの目利きに期待しています。
- 中島
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私が最初に見せていただいた企画書はまだ「仮称・万馬券ファンド」でした。「やっぱり吉田さんて頭おかしいな」と思いました(笑)。万馬券に出資するのは、いくら会社の代表とはいえ、私の一存では無理です。説得力がないし、断る口実になると思いました。でもその一方で、吉田さんがいつも面白い会社を発掘しているのも知っていました。これから先、そんな面白い会社とお付き合いするルートになるのではないかとも思いました。さぁどうするかと社内会議にかけたところ、ベンチャークラブに加担するより面白いとの理由で、全員賛成、通っちゃいました(笑)。
- 出口
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もし、ご自身が起業されたときにこのファンドがあったら、いかがだったでしょうか?
- 中島
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飛びついたと思いますね(笑)。起業間もない時は、なにより資金調達が難しいですからね。
- 妹尾
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私も最初の1ヶ月の支払いをクリアしたときのことは忘れられませんね。今となっては大切な思い出でもありますが、もしあの時に資金があれば、あんなドキドキ感は味わわずにすみましたよね(笑)。
katanaファンドが求める経営者とは?
- 出口
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では、katanaファンドはどのような選定基準で投資をするのでしょうか?このファンドが求める経営者像とはとのようなものでしょうか?
- 吉田
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katanaファンドの選定基準をお話する前に、まず、起業家に選ばれるファンドになって欲しいですね。「よく訳の分からないファンドに出資して欲しくない!」と言われないようなファンドにする必要があります。
次に僕の理想とする起業家像があるんですよ。まず大切なのが笑顔が良い事!起業家は、応援してもらって初めて夢が実現できます。笑顔がいいと多くの人に応援してもらえます、その気にさせます。それから、自分の課題が分かっていて、強がらずに素直に自分の弱みが言えること。そして、事業の中身を理解し、何を実現したいのかをしっかりと話せること。さらに言えば妄想しているヤツかな(笑)
今、僕が出資している起業家も壮大な妄想家ばかりです(笑)
- 出口
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中島さん、妹尾さんは、このファンドを通してどのような起業家を応援したいと思いますか?
- 中島
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今、破天荒が破天荒でない時代ですよね。なんでもありみたいな。だからこそ、「世界を目指す!」みたいなスケールの大きい起業家が出てくれば良いなと思いますね。
- 妹尾
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「創業者」」とか「起業家」って言葉がありますけど、新たなビジネスモデルを創出し、会社を起こすような創業者・起業家に出てきて欲しいですね。
katanaファンドが目指す世の中へのインパクトとは?
- 出口
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最後に、katanaファンドが目指してる10年後、20年後の姿ってどんなものだと思われますか?
- 吉田
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明るく素直で、妄想しているオモシロイ起業家をいっぱい集めて、はてどいつが世に出て行くだろうかと目利きしたい。そして思いもよらない妄想を、地に足つけた事業にしてあげてサポートしてやりたい。まずはそんな夢がありますね。
- 勝川
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1年先の事もわからないのに、10年先、20年先ですか(笑)。ファンドであるからにはリターンを求めるのは当然ですね。でもそれよりもこのファンドが投資する企業は世間から一目置かれる状態になって欲しいですね。
私は35年間銀行に勤務しましたが、融資する際は昔から、人(経営者)、物(担保)、金(バランスシート)の順番に見ていました。物(担保)とか金(バランスシート)が最初に来てはダメ、やはり人(経営者)が一番大切な要素です。そこを吉田さんに期待したいですね。吉田さんは、投資をする際、2~3時間経営者の方と充分話し合うと聞いています。経営者の生い立ち、何故このビジネスを立ち上げたのか、このビジネスでどの様に世の中に役立たせていくのか・・・・。吉田さんの永年培った目利きに期待しています。これがブレなければ世の中に認めて頂ける良いファンドになると思いますね。
- 妹尾
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なにより面白いファンドになって欲しいですね。もしかしたら同じようなファンドが出てくるかもしれない。そんな中で埋もれたファンドにはなって欲しくない。ずっと続けられる、ユニークな存在であって欲しいです。
- 中島
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2号、3号と続いて出して行きたいですね。そしてベンチャー企業が目指すファンドになっていって欲しいと思います。
- 吉田
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katanaファンド1号は1年で35-40社の発掘を目指しています。これを毎年2号、3号と続けていって、最終的には200社-300社にしていきたいと思います。ファンドと一緒に成長するkatanaでありたいし、オモシロイ企業はみんなkatanaが出資しているって言われるようになりたいですね。
それからこれのスタートアップ企業特化型ファンドを、日本でもデファクトにしたいです。10年前は起業家を営利企業が支援するなんて常識外だと言われていた。でも今は1つのマーケットになっていると思います。今は無謀だといわれているスタートアップ特化ファンドkatana-1号がみなさんのご期待に応え、第2、第3のスタートアップ企業特化ファンドを生み出すことで新たなファンドマーケットが広がり、真似するベンチャーキャピタルに出てきて欲しい。土俵が出来上がって文化が根ざすと、日本の国を変える事ができると思っています。完全に僕の妄想の話ですけどね(笑)。
- 出口
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「お金がないから起業しない」」という発想は日本だけで、米・英にはないんですよね。katanaファンドがやろうとしていることは、そんな日本の「穴」を埋めるものだと大いに期待しています。
みなさん、今日はどうもありがとうございました




















